成功する業務委託フリープランナー〜10の要素〜③
前回に続き、「成功する業務委託フリープランナー〜10の要素」のラストとなります!成功する近道の第一歩は、成功者に学ぶことです!これから業務委託ウエディングプランナーを目指す方は必読の内容です!
Index
さあ、いよいよ、ラストの章です!ここまでお読みいただきありがとうございます!
まだ未読の方は、
「成功する業務委託フリープランナー〜10の要素〜①」
「成功する業務委託フリープランナー〜10の要素〜②」
を先にご一読ください!
8.時間とお金の奴隷でないこと
時計は25時間ではないこと
当然の話ですが、時計は1日24時間しかありません。
なので、毎時毎時大切に使いましょう、という
子供でもわかるような話をお伝えしたいのではありません。
そうではなく、1日が24時間しかないことを自覚したうえで、
そのなかで収まる仕事の組み方をしていきましょうということです。
なぜこれをお伝えするかというと、
第①編の項目1でもお伝えしましたが、
「小さくスタートするということ」と相反する仕事の組み方をしている
プランナーさんを本当によく見受けるからです。
具体的にお伝えすると、
「それどう考えても、あなたのいまのライフスタイルから考えて、
収まりきらない仕事の量ですよね?
にもかかわらずなぜ、他社の仕事もするの?複業するの?
あるいは弊社の仕事も受けようとするの?」と言いたくなるような
メチャクチャな仕事の入れ方をしている方がいるということです。
これの行き着く先は当然、「やってもやっても終わらない」といった、
『時間の奴隷』になることは必至です。
最悪のループに陥ります。
すべてが副業になってしまわないこと
そして、この最悪のループに陥ると待っていること・・・
それは、全ての仕事が「副業になってしまう」ということです。
人によっては、大切な子育てすら、「副業」になってしまう人もいます。
こうなればもはや、本末転倒ですよね。
弊社ではそもそも、「本業と副業」という考え方をしていません。
メインかサブか?という考え方ではなく、
「複数の仕事で、複数の収入の柱をつくろう」という意味合いで
『複業』と定義しています。
だいたいが、ウエディングの仕事が、「サブである副業」ということ自体、
心構えとしてもよいことはないと思います。
またその考え方の延長線上にあるものは、
すべてが中途半端になってしまうということです。
取り組むすべての複数の仕事が自分の本業であるという考え方をもたないと、
仕事には真剣に取り組めないし、
逆にいうとこのことさえ理解していれば、
「時間もないのにもう一つ仕事をいれよう」などといった
考え方が生まれることはありません。
なので本当に重要なことは、1日を24時間しかないと理解したうえで、
そのなかでできる仕事の入れ方を、「逆算思考で考える」ということです。
こうすることで、時間の奴隷ではなく、時間の主人になることができます。
お金の奴隷にならないこと
また、「なぜ時間の奴隷になるのか?」を考えると、行き着く先はたいてい、
「お金の奴隷になっている」からです。
まず「お金ありきで考える」から、時間もないのに、
「あれもしよう、これもしよう」と、時間の奴隷にもなってしまうのです。
24時間で収まる仕事を逆算思考で考え、そのなかで可能な複数の仕事の数、
すなわち複業の数を考え仕事を組んでいけば、必ず無理なくスケジューリングもでき、
身体もこわすことなく、ライフワークバランスも確保でき、
時間とお金の奴隷になることはありません。
結果として、時間とお金の主人になりやすくなるので、
収入も余暇も、その両方がうまれる結果へとつながりやすくもなってくるのです。
さらに深掘りしてお伝えしていくと、
施行や新規の表面上の一件単価ありきで仕事を比較し、
複数の案件をごちゃ混ぜに受けまくっていうという人をたまにみるのですが、
これなんかは考えられるなかで最悪のパターンともいえます。
施設や企業ごとに、業務内容や担当範囲、新規でいうと獲得のしやすさなどは
本当に千差万別なので、「表面上の委託料だけ」で判断し、
仕事を選択する、あるいは複数組み合わせるというのは、
特にスタート期においては本当に一番やってはいけないことの一つです。
ここまでお読みいただいている方ならすんなりと理解いただけると思いますが、
これにより逆に、「時間とお金の奴隷」になり、結果その両方を失うことになります。
本編①の項目1でお伝えしたように、繰り返しにはなりますが、
本当に本当に大事なことは、
「小さくスタートすること」「一つの会場にまずは専念すること」です。
つまりは、一意専心ということです。
これと決めたら、それに没頭し集中し突き進む。
その結果、「時間とお金の主人」になり、この順番が逆であれば確実に失敗が待っていると
深く理解していただくことを何より願います。
9.物事の見方を相対化できること
自分の経験を絶対ととらえないこと
これは、一つの会場でしか勤務経験のない方によくありがちなのですが、
「自分の過去の経験を絶対と考える」ことは、本当によくないです。
「前の会社ではこうだった」や、「普通はこのようにするのが当たり前」
などといった思考法です。これを『愚者の思考』といいます。
逆に『賢者の思考』はなにかというと、「歴史に学ぶ」という考え方です。
あなたの経験というのは、あなた一個人のなかでの経験にすぎません。
ところが、ところ変われば、何から何まで違ってくるのが世の全てです。
そのなかで、ブライダルでいうと、婚礼施設ごとのそれぞれのやり方や、
そう至るに行き着いた必然性や歴史があるわけです。
そこに「あなたの経験」を持ち出してきたところで生じるのは、
「衝突」という無意味なマイナスでしかありません。
よって、それぞれの場所にはそれぞれのやり方があるということを理解すること、
すなわち、自分の経験を一旦、
「絶対化ではなく相対化」することが本当に大事です。
フラットでニュートラル
そのように「相対化」ができるようになると、
「あ、この会場はこのやり方なんだな」といった物事の比較化が
フラットでニュートラルにできるようになります。
比較化ができるようになると、
「過去の会場は、プランナーの裁量の余地が大きく、
システムなどもなくアナログ手配でシンプルでわかりやすかったな。
「でも、今回の委託先は、マニュアルがしっかりとしていて、システムもあって便利だな」
「その反面、理解することが多く、フローも少し複雑なようだな」
「でも、郷に入りては郷に従えだし、こうしたやり方に行き着いた理由もあるだろうから、
まずは必死にこれらを理解することに努めよう!」
といった肯定的な前を向いた思考と解釈ができるようになります。
そして、このなかで試行錯誤を繰り返し、
「うん、いろいろと比較するなかで、過去のやり方のなかでよかった面や、
あるいは逆に悪かった面、そして今の会場のそれらもなんとなくわかってきた。
もし機会があるなら一度、その両者の良い面をブラッシュアップして伝えられる様にして、
よりよいやり方みたいなのを提案しみよう」と行き着くのは、
とてもとても素晴らしい姿勢といえます。
なぜこれが素晴らしいかというと、「相対化→比較化」を経て、
今度はそれぞれの良い点・悪い点のなかから、両者に共通する課題を見つけて、
「普遍化」しようとしているからです。
これこそが、「歴史を学ぶ」という賢者思考そのものなわけです。
ここまで行き着けるとそもそも、
弊社のような委託会社やコンサルなどの域に達しますが、
大事なことは繰り返しにはなりますが、「自分の経験を絶対化しない」という姿勢と、
まずは相対化から始めていくという順番となります。
ここを深く理解することが、委託仕事スタートの第一歩となります。
条件分岐ができること
また補足的にお伝えすると、成功するプランナーに共通して見受けられるのは、
上記で挙げた相対化ができるからこそ、
この「条件分岐ができる」ということです。
これはどういうことかということ、
「Aの場合はBになり、Cの場合はDになる。あるいは、Eの場合はもとい、Aになる。」
などの会場固有のルールや特性、商品知識などをしっかりと理解しているということです。
これもすべて、「経験を絶対化せず相対化できている」からこそ生まれるプラスの資産です。
自分の過去の会場経験を絶対化している人は、
「Aの場合はBになり、Cの場合もBになる。DもEもだ。ただし、例外は認めない。」
といった思考停止に陥り、少しでも経験から外れた考えは理解できず拒絶に走り、
結果、「この会場は自分にはあっていない」や「この会場では私のしたいウエディングはできない」
などといった『愚者の思考』に陥ります。
『賢者の思考』をもつ方は、すべてを相対化しフラットでニュートラルに考えらるので、
この条件分岐もすんなりと理解し、委託仕事を成功へと導いていける要素が確実に高まってくるのです。
これをお読みの方はぜひ、『賢者の思考』を身につけられるマインドを目指してください!
10.聴く姿勢があること
受け答えの仕方
いよいよ最後となりますが、上記で挙げた『賢者の思考』になるためにはそもそも、
自分の経験を絶対化せず、「真剣に且つ真摯に人の話を聴く姿勢」や、
「その会場のやり方を理解しようとする姿勢」が必要となることは言うまでもありません。
そしてこの過程において、返事の仕方や受け答えのしかたというのは本当に大切になります。
弊社も大変多くのプランナー候補と面談をする機会がありますが、
本当に第一印象と返事の仕方で全てが決まるし、全てがわかると言っても過言ではないぐらい、
この受け答えの仕方というのは大事です。
こちらの発話や問いかけに対して、
「はい」ではなく「えぇ、えぇ」や、
「そうですよね」などと素直に相槌を打てない方がいらっしゃいますが、
このような態度の方に仕事が回ってくることはまずないと理解いただければと思います。
弊社や会場が見ているのは、「その先」です。
すなわち、「あなたのその先はお客様」であるということです。
謙虚で素直な人柄
このことを理解しているプランナー候補の方は、
第一印象はまず本当に素敵な笑顔であり、
且つ謙虚で素直な人柄です。
幸い、弊社でお仕事をしていただいている方は、
本当に皆が素晴らしいプランナーさんばかりで心から感謝しているのですが、
それはいままでお伝えした10項目すべてを判断基準として選考している結果ともいえます。
すなわち、「謙虚で素直な人柄」ということです。
いままでの10項目全ては実はここに集約されるといっても、言い過ぎではないと思います。
ウソがなく誠実な態度
そして、人に対して謙虚で素直な方に共通していることは、
「ウソがなく誠実である」ということです。
要は、人としてもっとも大事な部分があるかどうかということが、
このブライダルの、特にプランナーとしてもっとも大事な要素であるということです。
当然、弊社自身、すべてのプランナーさんや企業様に対して、
「ウソがなく誠実であること」を何より大切なことと理解して向き合っていきたいとも
常に考えています。
ここまで第3編にわたり長文をお読みいただき、本当にありがとうございました。
辛辣な表現や内容も一部にはあったかもしれませんが、
真剣なプランナーさんと出会いたいからです。
そして、それが何よりの社会貢献と考えています。
ぜひ、1人でも多くの真剣且つ素敵なプランナーさんと出会えることを、
弊社自身、とてもとても楽しみにしています!
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