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トップランナーインタビュー〜バリューマネジメント株式会社 店舗統括部マネジャー・辻陽介さん〜

今回のインタビューの目的

プラスワン・プランナーを運営する株式会社永光の高橋です!

今回はもともと弊社で業務委託の新規接客プランナーとして活躍いただき、その後メイン出向先であったバリューマネジメント株式会社様に入社された辻陽介さんにインタビューしました!

業務委託と社員の両方の立場を知る辻さんだからこそ聴けることや語れる視点をたくさんおうかがいできました!なかでも業務委託のよかった点や大変な点、そしてなぜまたフリーランスから再就職することになったのか、なぜバリューマネジメント様に入社されたのかを中心にお聴きしました!

今回のインタビューの目次は以下の通りです!

それではまずは、辻さんのご経歴と職歴をご覧くださいませ!

●辻陽介さんの経歴

  1. 1983年7月8日生まれ
  2. 京都市生まれ滋賀県育ち
  3. 家族構成;妻・7歳女の子・4歳男の子
  4. 現在の勤務先;バリューマネジメント株式会社(以下、VM)
  5. 現在の役職;店舗統括部マネジャー
  6. 現在の主な業務内容;
    • 自社集客イベントの運営
    • 婚礼エージェント統括
    • 業務委託プランナーの窓口として導入研修およびサポート

  

●辻さんの職歴紹介

大学中退後、大阪・梅田の有名レストランおよび東京の会社にて正社員として入社し、料飲サービスとウエディングの基礎を学ぶ。

続いて、滋賀県のゲストハウス・ホテル等にてウエディングプランナーの正社員として勤務。新規接客・施行・アテンド・キャプテン・サービススタッフ・音響・司会業務などのあらゆる業務に携わる一方、店舗責任者として集客や売上・労務管理、人材育成などにも取り組む。またエリア責任者も経験し、チームビルディングや新商品の開発・トレーニング管理などにも従事。ホテル時代は個人としても新規プランナー全国200人のなかで1位に輝く。

ブライダル以外にも、他店舗展開する飲食店でのサービス部門の管理監督者(部長職)として求人・採用・人事評価および接客マニュアルの構築などに取り組む。

2020年には国家検定資格である1級ブライダルコーディネート技能士も取得。その後、副業として業務委託の新規プランナーを開始し、そのなかでメインの出向先であったVMに入社。現在は、店舗統括部マネジャーとして、業務に日々邁進している。

●バリューマネジメント株式会社の概要

「日本の文化を紡ぐ」を会社理念に、
これまで観る対象だった文化財や史跡、名勝などの歴史的建造物を修復し、
ホテルやレストラン、ウエディングをはじめとするパーティ会場に利活用することで、
必要とされる場所にすることで、価値ある文化を後世に残す事業活動を行う会社。

また官民連携による取り組みにおいて、まちづくりを行ない、全国的に分散型ホテルを展開。
近年、城を活用し宿泊できるコンテンツ、キャッスルステイに取り組み注目を集める。
マネジメントにより価値あるものを後世に残すオペレーション集団であり、また社のカルチャーとして、顧客満足、従業員満足、パートナー満足の3つの満足度を追求し、
社会や組織、関わる全ての人に豊さを、そして社会への貢献により必要とされる会社を目指している。

●業務委託をはじめたきっかけ

高橋

VMさんに転職されたことも業務委託で出向していたことがきっかけかと思います。そもそも業務委託をはじめたきっかけを教えていただけますか?

辻さん

コロナ禍によって在籍していた会社のブライダル部門が厳しくなったことがきっかけです。そこで転職の必要性を感じたのですが、この先ブライダル企業の再就職は厳しいと思ったため、また家庭もあるので、手堅く飲食業に正社員として転職しました。

ただちょうど一方で、知人のフリープランナーの活躍も目にしてフリーランスにも関心を持っていたので、永光さんの求人をネットでみつけ応募し副業として新規接客プランナーの業務委託を開始しました。そしてその後諸事情により飲食の会社を退職し、VMに入社するまでの間、業務委託に特化し一本化することとなりました。

●業務委託を開始してみての感想

高橋

同じ新規接客プランナーという仕事において、業務委託の方が良かった点や大変だった点はどこですか?

辻さん

良い点は、単純に自分の経験・知識・スキルだけでやれることと、しがらみなど気にせず、好きなことだけに集中できるといった点だと思います。

大変な点は、収入面で保障がないことです。あとは、色々な会場でどんな状況でも最大限結果を出すためには、かなりの柔軟性や応用力が必要になる点だと思います。

高橋

辻さんはそうした柔軟な思考があったので、社員時代も委託であっても等しく成功されたのだと思います。特に業務委託の場合は、とても重要な視点だと思います。

●業務委託として、どんな会場で新規に出ていましたか?

辻さん

大阪の〇〇ホテル
ゲストハウスA
レストランB
VMの会場(平安神宮/鮒鶴鴨川リゾート/アカガネリゾート)などです。

高橋

先ほど挙げていただいた「柔軟な思考」をもってしても、対応が大変だった式場はありますか?

辻さん

大阪の〇〇ホテルさんです笑

高橋

理由はなんでしょう?

辻さん

ホテルの場合、人事異動でブライダルに配置転換された方も多いので、抵抗感はある意味仕方ない側面もあるかとは思いますが、総支配人クラスと現場の部門長レベルの業務委託に対する考え方が根本的に異なると感じたのが理由です。

現場レベルでは抵抗があるのを感じました。

「数合わせ」「お金を払ってるんだから取れて当たり前でしょ?」のスタンスです。

*辻さんの業務の1つである集客イベントの一コマ
高橋

反面、メインで出向していたVMさんはどうでしたか?

辻さん

圧倒的に違ったのは、1人の人間として尊重し、1プランナーとして考えてくれる環境などがあったということでした。自分がもっているものやスキルや技術を尊重してくれると同時に、「こうやって欲しい」といった提案やレクチャー、社員と変わらないサポート体制があり、「働きやすさ」がありました。

高橋

その社風の理由は、どこにあると感じましたか?

辻さん

外部への抵抗感が少ないということと、「ヒト」を見てくれているということです。

能力や数字ももちろん見ているんですが、それはあくまでもチームとしての結果を出すためで、仕事をするうえではヒトを見ていると。

そしてそのうえで「ちゃんと稼ぎやすい土壌」をつくってくれていました。

どんなに知識や経験があっても、はじめは比較的確度が高いアサインをしてくれるので、実体験として「きちんとこの会場は働きやすくて稼げる」という土壌が醸成され、そのような社風が生まれているのかなと思いました。

高橋

それは本当にとても重要な視点で、仮に「1件成約報酬10万」と高い会場があったとしても、そもそもヒトとして見てくれることとサポート体制がないと成約につながらないこともあります。この点、表面委託料だけで判断することは「危険だよ〜」といつも言い続けているんですがそれを裏付けることを言っていただいてありがたいです笑

*働き手がヒトとして大切にされる環境だから生まれる自然な笑顔
高橋

ところで辻さんはVMさんの会場のなかで、
平安神宮・ フナツル・ アカガネと、どこが一番相性がよかったですか?

辻さん

業務委託開始してからの前半は平安神宮でした。

神社式は通常、ハード面などで色々なネックがあり大変なことが多いんですが、それらがほぼクリアになっており、他の神社と比べて唯一無二という差別化ポイントがわかりやすい点が挙げられます。

なので初期段階でもなじみやすいし、やりやすかったというのが理由です。

業務委託の後半の時期はアカガネです。

その価値やビジュアル面も含め、VMという会社の求めるものがわかってくると落とし込みやすいというのが理由です。

高橋

VMさんの求めるものとアカガネの提供価値がリンクしていることが多いと。逆にフナツルさんはどうでしたか?

辻さん

フナツルもとてもやりやすかったです笑

私の場合は比較的年齢層高めや家族婚層など適性に合うアサインを多くしていただいていたので、

やりやすくさせていただいたということはあります。

ただ他の会場よりも競合幅がひろいので、考えながら新規することが多かったとは思います。

●業務委託時代の収入

高橋

辻さんの場合、業務委託をメインにしてからの月の出向日数の平均や平均報酬を改めて教えていただいていいですか?

辻さん

だいたい週3〜週4で、月40万ぐらいでした。
ただ変動は若干ありますが。

高橋

週3〜4で40万以上というのは、割はとてもいいかなと思います。

●社員に戻るきっかけとVMを選んだ理由

高橋

そのなかで、再び業務委託から社員に戻ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

辻さん

ある意味週休3日で収入もしっかりと確保できていたのですが、自分の実現したいことを考えた時に再就職という違う道もあると思ったことが理由です。

ただとはいっても、個人事業主として仕事を広げていくという選択肢もあったので、悩んだのは事実です。またいままでの経験から、会社勤めは色んな弊害があるので自分のやりたいことの実現は難しいかなとも感じていました。

高橋

そうした葛藤があるなか、VMさんへの再就職を決断された理由を教えていただいてもいいですか?

辻さん

ヒトです。この人たちと仕事できるのは面白いかなと思ったのが、決め手の1つです。

あとは面接で社長(他力野社長)の話の中で「文化を紡ぐ」や、「結婚式という文化を一生残していきたい。働く人たちの地位向上ややりがいを求めていく、その環境をつくっていく。且つちゃんと稼げる業界にしないといけない。」という話があり、ちょうどそれは私もずっとやりたいことだったので、同じ考えをもった人のもと、それを実現するためだったら再就職もありかなと思って決断しました。

高橋

片や別の婚礼大手も受けていて内定も出ていたと思いますが、そこと分けたポイントは?

辻さん

中身を知っている安心感です。

知ってる分、理想と現実のギャップがないというのは大きいです。

正直、給与面ではもっと高い企業もあったのですが、それであれば業務委託でいいかなとは思いました。なので、どんな職場かわかっている安心感は大きいかなと思います。

高橋

もし、そのもう一つの内定先にも業務委託で入っていた経験があった場合、
どっちを選択するかは迷われたでしょうか?

辻さん

ただそれだとしても最終、VMを選んでいたと思います。

サービス業を長く続けられる誇りある仕事にするには、子どもたちや未来に何を残していけるのかという、未来につなげるビジョンを考えていたのがVMだなと感じました。その理念と自分の考えていたことがマッチしたということです。

*未来を生きる子どもたちに仕事を通じて何を残していけるかを懸命に模索する日々
高橋

ここは個人差がある部分だとおもいますが、辻さんの場合は、業務委託で得られる自由や収入面の魅力・他社の給与面でのアドバンテージより、業界全体をもっとよくしていきたいという自分の想いとVMさんのビジョンがリンクしていたということがとても大きかったということだと思います。

辻さん

もちろん、フリーランスに憧れて業務委託を開始したことも事実なので、その時々で最善と思える選択をしてきたのかなとは思います。

また自由なフリーランスの立場だからこそ、「好きなことだけ」!ではなく、何か別でやりがいを見いだせることもやりながらのほうが、長く続けていくという意味では良いのかなと思います。

高橋

なるほど、それはこれから業務委託を目指す人たちに対して、とてもいいアドバイスだと思います。

現在再び社員という働き方を選択されましたが、それ自体の魅力はどういった点にありますか?

辻さん

単純に1つの会社のなかでも色々な選択肢がある点です。新規接客という仕事のなかでもチーフやマネジメント、あるいは部署転換など含め、わかりやすく早く他の道などのプラットフォームが用意されている点だと思います。

高橋

この点、フリーランスの場合は、それらのステップアップは自分自身でできる反面、自由に伴う責任というのも生じてはきます。「自由とは違った刺激・仕掛け」という面では、企業内で得られるものはまた違った意味で多いのも確かかと思います。

●弊社の印象と感想

高橋

業務委託をしていて感じた弊社の印象と感想を率直に教えていただけますか?

辻さん

他の会社での業務委託の経験はないのですが、率直に永光さんで業務委託をしてよかったなというのが忖度無しであります笑

自信と経験があってはじめるわけですが、「ほんとうにこれでいいのか?」「通用するのか?」「稼げるのか?」など不安があるのも事実で、その点永光さんは、会場に入る前の研修やサポートなどを本当にしっかりされていて、安心して仕事をやっていけるなということがあります。

また高橋さん自身が私たち個人をみてサポートし、しっかりと守るという責任をもっているのを肌で感じたので、すごくやりやすかったというのが正直です。

高橋

ありがとうございます。ここだけ全部抜粋して載せます笑

*プライベートでは二児の父の辻さん 休日等は家族で出かけることが多いそう

●VMに入社した立場から業務委託をみて感じること

高橋

いまVMさんに入社された立場として、逆に業務委託プランナーを活用する側に回られたわけですが、そのなかでもVMさんと直接の個人契約をしているプランナーさんやプラットフォームを通した契約など多々あると思います。

新規に特化していえば、みんな月何日ぐらいの出向が多いですか?

辻さん

週1ぐらいです。弊社はOB/OGとの個人契約が多いのが特徴で、元プランナーさんでOB/OGが紹介してくれるというきっかけも多いです。

またイベント接客の仕事から、業務委託プランナーになってくれる人も多いです。

高橋

弊社はエージェント会社なので、弊社を介してプランナーを出向させる形になりますが、実はもともと受発注システムを構築していて、システム上でプランナーと会場がマッチングできるように当初は運用していました。ただ、企業側のニーズとして、弊社が仲介しての契約の希望が多く、いまの形にしました。

またシステム側でチャットなどを構築し運用すると、連絡手段が分散化するデメリットもあります。ただシステムの利便性が高ければもちろん、それも再度運用に入れようとは考えています。そのあたりは、利便性含めいかがですか?

辻さん

その点で言えば、弊社も独自でチャットツールを利用しているため、そこでやりとりできる方が利便性という面では勝ります。

幸い、永光さんやOB/OGなどの直接の業務委託の場合はそこでやりとりできるので、スムーズかなとは思います。なので、現場としては、システムが別にあることで連絡ツールが分散化するのは面倒ではあるなというのは正直ございます。

●VMさんのいいところと辻さんの夢・目標

高橋

いよいよ終盤になってきましたが、VMさんのいいところを教えていただいてもいいですか?

業務委託で働くうえでも社員として働くうえでも、VMさんの魅力をお伝えし、そこに携わる仲間が一人でも増えたらいいなと思います。辻さんはある意味、両方の立場を経験しているロールモデルのような人なので、その目線から率直に教えてください!

辻さん

圧倒的に弊社のいいところはヒトだと思います。業務委託のなかでも、OB/OGがかなりいるというのはその証拠です。また結婚式やサービス業に対して本当に真剣に向き合っている人が多い点です。

そしてまだまだ発展途上で若いメンバーも多く、チャレンジややりがいを求めやすい環境と多様な場やステージがあるので、単純にやってて面白いです。

そして「業界改革」のような、やりがいと同時に一般の職種と比較しても遜色のない休日面や待遇面の向上を目指している点とブライダルの他にレストランやホテル・地域創生などもやっていて、行政とのかかわりなど経験できるので、色々な刺激がある点です。

また業務委託の人に対しても、人となりを尊重しているので、その人たちがちゃんと働きやすい環境や場・輝けるステージを私たちは提供できると思っています。それを真剣に考えている企業なので、どんな立場の人であっても楽しんでもらえる要素がたくさんある会社だと思います。

高橋

最後に辻さんの夢と目標をうかがってもいいですか?

辻さん

どこまでいってもヒトが好きで、ヒトと関わる仕事を一生していきたいです。

自分がいままでいろんな人達に助けていただいたからこそ、これから来る若い人たちに夢や理想を語りながら、「まっすぐ進んで大丈夫だよ」といえる業界と、その礎になれることをしたいと思っています。

またいつかは、「究極のサービス」をしたいと思っています。ヒトの一生涯、生まれた瞬間から死ぬまで、サービス業としてどうやって携わって自分が関与できるのかはいくつになっても模索したいなと、それがいつか叶えられればなと思っています。

高橋

VMさんという会社は辻さんの自己実現の場でもあり、辻さん自身は、これから入ってくるヒトたち(社員か業務委託か関係なく)含めた環境整備を進め、その人達の自己実現がよりやりやすくできる場をつくる立場かと思います。

VMさんだからこそできることであり且つ辻さんだからこそ達成可能な夢と目標だろうと思います。今日は本当にありがとうございました!

●編集後記

インタビュー全般をとおして感じたことは、辻さんというヒトは、「自分の自由や収入」ではなく、「この業界のやりがいや働きやすさ・待遇面の向上」を第一に考えているということです。自分がヒトを大事にしているからこそ、自分というヒトもまた大事にされる。そんなとても大切なことを、辻さんのお話を聴きながら感じました。

またその辻さんという一人のヒトを、業務委託の時代から尊重し受け容れてきたバリューマネジメントという企業の魅力も、まさに「ヒトを大事に」というところにあることを再確認できました。

それは同時に、業界全体をもっとよくしたい、そこで働くヒトたちが人間らしく生きていけるような健全な社会にしたいという弊社のビジョンとも完全にリンクするものです。

みなそれぞれ立場は違えど、「ヒト」一人を真ん中におき、「ヒト」でもっとつながっていきたいなとの想いを強くしたインタビューです。ありがとうございました!

(取材・文/高橋 龍一)

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