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フリーランスウエディングプランナーの収入構造③~プロデュース料~

前回は、プラスワン・プランナーを利用した際の、
フリープランナーの委託料について説明させていただきましたが、
今回は、フリープランナー自身が集客・施行した際の、
『プロデュース料』についてみていきたいと思います!

・どんなプランナーなのか?

フリーウェディングプランナーに、
ウエディングのプロデュース依頼をする…

まだまだ一般的な認知度は高いとは言えないですが、
SNSなどを中心に、
情報感度と美的感度の高い新郎新婦様の間では、
ここ最近、確実に浸透してきている方法の一つとなっています。

その分、フリープランナーの数も格段と増えてきており、
選択・比較する側の新郎新婦様目線に立てば、

「このフリープランナーは、
どんなプランナーなの?なにをしてくれるプランナーなの?」

といったことが最も気になる部分といえます。

この、「どんな?なにを?」という部分を、
もっと掘り下げて言えば、

「このフリープランナーは、
どんなクリエーター
(デザイナーやフローリスト・フォトグラファーなど)とつながっているの?」

「このフリープランナーは、
どんな場所を提案してくれるの?」

といった具体的なニーズになるかと思います。

 

・どんなクリエーターとつながっているのか?
⇒プランナー自身の人となり・人間性・センスが結集しています

・どんな場所でのウエディングが提案できるのか?
⇒そのフリープランナーの得意分野・真骨頂がわかります

まずは、比較検討のうえで、
この二つを端的に知りたいと思うのが、
新郎新婦様の心情といえます。

これを把握する手段として、
新郎新婦様はまず、
各フリープランナーが発信している情報媒体を比較します。

・各プランナーが発信している情報媒体

新郎新婦様が、フリープランナーを知るきっかけの一つ…

最近では、多くが、SNS若しくはウェブサイトかと思います。

特に、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSでは、
情報発信・閲覧のしやすさから、
ヒトを売る系のサービスとの相性が高く、
情報を探す側の新郎新婦様からしても、
SNS等におけるプランナーの発信力の高さこそが、
「そのフリープランナーへの信頼度の高さ」に直結している面も多々あるかと思います。

ここでいう発信力の高さとは、

フォロワー数の多さ
・投稿数の充実
・投稿内容の充実

この3つの総合力の高さといえます。

・総合力の高さ

フォロワー数の多さ
・投稿数の充実
・投稿内容の充実

これらが充実しているということは、
まずはそれだけ実績が豊富ということの表れです。

ここでいう実績とは、

・フォロワー数の多さ
⇒活きた人脈(つながっているクリエーターの数)の多さ、
ファン(投稿を閲覧する新郎新婦様の数)の多さ

・投稿数の充実
⇒投稿すべき内容(打ち合わせ中のお客様や、紹介できる担当実績数)が多い

・投稿内容の充実
⇒チョイスされた写真やテキストのセンスが高く、
いいね!数が多い

こうしたことに集約されます。

これらが充実しているフリープランナーは
まず間違いなく、
客力という面では、
とてもチカラのあるプランナーといえます。

なぜならば、
新郎新婦様の目に留まる機会がなければ、
そもそも集客すらできない為、
このもっとも大事な入口を
自分自身のチカラで発信できているフリープランナーというのは、
それだけでまず「選ばれる理由」となるからです。

その意味で、
この「集客力」こそが、
フリープランナーの価値=プロデュース料を決める
第一のキーワードとなるかと思います。

・集客力プロデュース料

世のあるどんなモノでもそうですが、
モノには価格というのがあります。

この価格というのは当然、
相場やクオリティで上下します。

では、フリープランナーのプロデュース料における
「価格相場」とはいったい、どんな感じなのでしょうか?

これは、そのものズバリ、
集客力に直結します。

例をあげます。

フリープランナーAとフリープランナーBがいたとします。

フリープランナーAのプロフィール

・会場プランナー歴 6年
・会場勤務時代の担当数 500件
・フリープランナー歴 2年
・フリープランナーとしての担当数 40件

⇒トータルでのプランナー歴は8年だが、
フリープランナー歴は2年とまだ浅い。
しかし、フリーになってからの担当数は40件と、
一年あたり20件ペースで施行しており、
且つ、月あたり約2~3件を平均的にこなしており、
集客力はかなり高いといえます。

フリープランナーBのプロフィール

・会場プランナー歴 10年
・会場勤務時代の担当数 1000件
・フリープランナー歴 7年
・フリープランナーとしての担当数 18件

⇒トータルでのプランナー歴は17年とベテランであり、
フリープランナー歴も7年とベテランの領域。
しかし、フリーになってからの担当数は18件と、
一年あたり2~3件ペースで推移しており、
集客力はかなり低いといえます。

二人のプランナーの例を出しましたが、
ここから読み取れることはなんでしょうか?

・プロデュース料の算出基準

上の二人のフリープランナーの例から読み取れることは、
プロデュース料の想定価です。

市場の需要と供給バランスにおいては、
「人気のあるものは定価もしくは高値で販売され、
不人気なものは、値下げしてやっと売れるか、
もしくは安売りしても売れないかどちらかである」
という原理原則が存在します。

この二人のプランナーの例からみると、
プランナーAは、かなり人気のプランナーで、
プランナーBは、会場時代の実績は申し分ないが、
フリーとしての認知度には少し課題があるといえます。

では、肝心要のプロデュース料は、
この二人のプランナーはそれぞれ、
どう打ち出しているのでしょうか?

あくまでもこれは、一つの予測に過ぎず、
各プランナーが置かれている生活状況等によっても異なるので、
一概にすべてこの見解があてはまるとはいえないという注釈を付けさせていただいたうえで、
純粋に、集客力からフリープランナーのプロデュース料を算出する…
という観点だけに立って予測すると…

フリープランナーA

・プロデュース料25~30万

フリープランナーB

・プロデュース料10~15万

解説

ザックリと、上のような感じになるかと思います。

フリープランナーAは、
年間約20件施行しているので、
プロデュース料25~30万*20件=最低でも、想定年収は500万
この他にも、衣装等のコミッション収入などもあるため、
それも含めて換算すると、
プロデュース業だけで十分、生計を立てることができているといえます。

また、人が一人、ある程度貯蓄等も考慮しながら生活していくことを考えれば、
たとえ、月に1件の施行しかないときでも、
十分生活できるように…
との考えでプロデュース料を算出することが多いと思うので、
1件あたり25~30万の想定に落ち着くというのが計算根拠です。

これに対して、
フリープランナーBは、
年間3件程度の施行なので、
1件でも多く取りたい…
なので、考えられるギリギリまでプロデュース料を削ってでも、
集客・施行したい…

もとより、プロデュース業一本で生活できていない為、
打ち合わせに伴う経費(カフェ代等)を見越して赤字にならず、
ほんの多少利益が出る程度でも実績を残せたら…

そんな心境でプロデュース料を算出すると思うので、
1件あたり、10~15万程度に落ち着くと思います。

1件あたり10~15万*3件=プロデュース業務から生じる収入は45万程度
当然これだけでは、生活できるはずがないので、
会場のバイト業務や専門学校の講師業などを兼任し、
生計手段をプラスワンしていくこととなります。

・集客力≒プロデュース料≒プランナーとしてのスキル、
ではない!

ここまでプロデュース料に関して考察してきましたが、
最後に大事な観点をお伝えしたいと思います。

それは、
プロデュース料は、フリープランナーの集客力を推し量る一つの材料にはなるが、
それがそのままイコール、プランナーのスキルではない!!

というもっとも大事なことです。

各プランナーによっても、
置かれている生活状況やライフスタイル・価値観は人ぞれぞれの為、
たとえば、結婚・子育てとプロデュース業を両立したいと考えているプランナーや、
専門学校での後輩の育成に生きがいを感じて、
合間合間でプロデュース業をしたいと考えるプランナーもたくさんいると思います。

そうしたプランナーにとっては、
プロデュース業以外の生計手段をもっていたり、
生活背景があるため、そんなにガッツリと集客できなくても、
そんなにガッツリとプロデュース料をとらなくても、
ぜんぜん構わない、ともいえると思います。

また、ウエディングというのは、
『1 to 1』の要素が多分にあるため、
すべての新郎新婦様が、
人気の高いプランナーAに魅力を感じるということはなく、
価格も含めて人間的な相性も合うプランナーBにこそ、
魅力を感じるということも多分にあるというのが実際のところです。

それこそ、価値観は、十人十色です。

また、様々な事情により、
個人情報をアップできないプランナーや新郎新婦様というのも、
世の中にはたくさん存在します。

世にアップされている「いいね!」がたくさんつくウエディングや打ち合わせ風景の背後には、
いろんな事情から、表にはアップされないすてきなエピソードやウエディングが、
これまた、たくさんあるのも事実です。

世に出る情報というのは、
それらも含めたホンの一部でしかなく、
その一部でしかない情報をみて、
「これがそのプランナーの実力のすべてだ!」と考えるのは、
『1 to 1』の要素が強いウエディングの本質からしても、
大変危険なことだと思います。

『プラスワンプランナー』は、プランナーB向けのサービスです

最後の最後になりますが、
プロデュース料というのは、
プランナーの集客力を推し量る一つの材料にはなりますが、
それがすべてではない!ということを、
改めて強調して終わりたいと思います。

弊社の『プラスワンプランナー』というサービスは、
ガッツリと自分で集客からプロデュースまで
すべて行うことのできるフリープランナーには、
全く必要のないサービスと思います。

ですが、大好きなウエディングの仕事を、
様々なカタチで続けていきたい…
でも、自分で集客から何から何までをするというのは、
子育てとの両立からも難しいかな…

今の生活に、大好きなウエディングの仕事で生計手段をプラスワンできたら理想だな…

そんな風に考えているフリープランナーやママプランナーの方に対しては、
とてもベストマッチしたサービスと思います。

そして、そんなことを考えているフリープランナーやママプランナー、
つまり、『プランナーB』の方々、
そうした『プランナーB』の方々の力を必要としている会場さんというのは、
世の中にたくさん存在すると思います。

そんなニーズをキャッチできるサービス、
それこそが『プラスワンプランナー』です。

多くの『プランナーB』の方々にお役にたてるサービスでありたいなと思います。

今後ともよろしくお願いいたします!!

本回をもって、
『フリーランスウエディングプランナーの収入構造シリーズ』は終わります。

また次回以降、いろいろなテーマを、
様々な角度から掘り下げて取り扱っていきたいと思います。

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